Accuracy vs. Fluency こども式の話

さよなら英文法! 多読が育てる英語力
さよなら英文法! 多読が育てる英語力
酒井 邦秀
ハロウィーンが終わってカレンダーが11月になってすぐ、英語関係の勉強会が3つありました。 報告です。
11月1日は「こども式」英語の学習法を模索しておられる酒井先生の講演、11月2日はタドキストさんたちのオフ会に乱入してきました。
講演では、多読3原則の「辞書を引かない」「わからなければ飛ばす」「面白くなければ読むのをやめる」を読む以外の聴く、話す、書くに応用できるのではないか、という画期的提案がされました。


多読3原則を言葉を変えていうと、「細かいことにこだわらない」「正しいかどうかにはこだわらない」「楽しいことだけをすればよい」ということになります。 これは、子供がことばを身につける過程でもあります。だから、「こども式」といいます。
これを「聴く」にあてはめると、集中して一つ一つの言葉を聴き取ろうとするより、わからないところは飛ばして聴くほうがいいようです。モネの絵が間近で見ると何かわからなくても、少し距離を置くと睡蓮や水面が見えるように、全体を聞いてみると案外よくわかるようです。
「話す」、であれば話してに言いたいことがあって、「正しさ」にこだわらなくていいのなら、以外にどんどんと英語が出てきます。(出る前にはあらかじめなにがしかが入っている必要はありますが)
「書く」においても同じことがいえそうです。
実際に教室で「フリーライティング」という取り組みをしてみましたが、「正しい英語を書かなくてはいけない」という呪縛を解く方法なのですが、こうすると10分でノート1ページぐらい書く人もいます。回数をかさねればアウトプットの回路ができることも期待できそうです。
非常におおざっぱな講演のまとめですが、酒井先生は、日本の英語の文部省指導要領では、「正しい」英語を身につけること(Accuracy)が目標とされ、流暢であることもしくはどんどん話せる、書ける(Fluency)という視点が欠けていることが問題だとおっしゃいました。同感です。この2つは卵と鶏のように、どちらも必要です。「10年ならっても英語がしゃべれない国民」、という汚名、そろそろ返上できそうないい予感がする11月です。
**酒井先生のブログに、Bonnieの英語習得に関する体験談を引用していただきました。興味のある方はどうぞ。(SSS関係では、「なにわのはにわ」と名乗っています。)
http://blog.tadoku.org/?eid=771676#sequel

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