Chicoさんからいただいたお花です。
ゴードンが亡くなったのは1月12日。
お知らせをするのに1カ月もかかっちゃいました。
すると、chicoさんはすぐにお花を送ってくださいました。
ゴードンを某警察署から引き揚げてくださったのもこの行動力の賜物。
本当にありがとうございました。
警察に苦情が行くという大声を持つ、でっかいビーグル。
御恩あるおうちのペールを一晩で壊すというあくなき食べ物への執着。
そんなゴードンのいいところを余すところなくブログに書いていただいたから
うちとのご縁ができましたね。
それからのゴードンは夏以外はニコリともしないおっさん顔で、
家じゅうの放置食物を狩り続け、あらゆる人に甘えまくって
余りに短い余生を堪能していっていまいました。
英語では亡くなることをPassed Away というのですが、
それは決して死ぬ=dieではないと痛感しています。
私たちの手の中で息を引き取ったのですが、
今ここにいないことが、いつまでたっても不思議でなじめません。
最後のゴードンさがしです。
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(りりしく見えて、お尻はおねいちゃんのおなかの上。こういう方でございました。)
JUGEMテーマ:ペット
ゴードンのお育ちの良さは、色んなところににじみ出ていました。
お風呂の後は、ドライヤーが大好き。
どんなによだれをながしても、「待て」は完全でした。
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アイラインが御自慢の、なかなかのハンサムでもありました。
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お仕事がえりの大人たちが次々とくつろぐソファ。
その脚の上もお腹の上も、ゴードンの居場所でありました。
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おねいちゃんとピクニックにいったり…。
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朝はお母さん、夕方はおばあちゃんと散歩をしたり。
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疲れて寝る姿が残念だったことなどは日常茶飯事です。
そんなおっさんゴードンに惚れたミニチュアダックスのセプ。
モーションかけられて大変だったね。
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でも、そんなゴードンが夏ぐらいから少し変だった。
元気だけど、よく食べるけど、なんだか今までの夏と違う感じがした。
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いつだってお尻を向けてすわるんだけど、なんだかいつもと違う気がね。
遠くに嫁ぐおねいちゃんの膝で、寂しがりやのおねいちゃんの気持ちを感じてるだけじゃない。
なにかが違う。
そして、9月のある日、弟の結婚式で戻っていた娘が帰った後、
絶対に何かがおかしい…と思ってた矢先に急に耳が分厚くはれ上がってしまった。
行きつけのお医者さんがすぐに突き止めた原因は、
聞き覚えのある病名 「リンパ腫」。
ゴードンを迎える3か月前にコンちゃんを奪った病気。
とても嫌な名前。
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投薬による治療が始まるのだけれど、最初は気管支が細くなるという異常にも襲われ、
息も苦しい日が続く。
それ以来、私はリビングのソファで一緒に寝ることとなる。
ゴードンが笑った写真が取れた時はすぐに送る。
「元気やで。」
でもそれから毎日、1月12日の朝まで毎朝、一番に確認したのはゴードンの息。
一度は、寛解と呼ばれる、悪い白血球が消えた状態にもなったんだけど、
10月も下旬になると、たちの悪い奴らはすぐに戻ってきて悪さをした。
再び散歩に出られるようになるとすぐに、お腹をくだす。
そして危ない状況になる。
次は心臓の機能低下から肺に水がたまった。
利尿剤でなんとか回復するも、深夜徘徊やら、やたら食べたがったり、
尋常でない行動を見せたりする。
症状がでるたびに増えていくお薬。
でも今度の薬が効いて治るかもしれない。
恐ろしい医療費にも糸目をつけず、できるだけのことをしてあげたかった。
でも、徐々に力を奪われていくはよく分かっていた。コンちゃんと同じ病気だもの。
後ろ足や方の筋肉が落ちて衰えていく様子はまだ忘れていない。
ほんの4年前のことなんだから。
12月上旬に娘が戻るとき、私はゴードンに
「もうすぐおねいちゃんが来るから、それまで頑張るんやで。」と声をかけた。
そして、ゴードンはみごと復活。
セプと一緒にお池までお散歩に行くという信じられない回復をした。
でも年末を迎える頃は、いよいよ覚悟を決めた。
試す薬はどれも効かず、そのうちに
あのゴードンが食べられなくなったから。
ドッグフード、チーズ、ささみ、…どんどん食べないものが増えていく。
お腹が減るからおやつ入れを見るのだけど、
口にもっていくと首を横に振った。
具合が悪いのは間違いない。
心臓、肝臓、血管拡張…山のようなお薬と、シリンダーの食事。
でも、この一口を食べないと命の日が消えてしまう…。
今から思えば、ゴードンに一日でも一緒にいてほしいというのは
私のわがままだったかもしれない。
それが良かったのか、本当に分からない。
年が明けて、偶然ゴードンの状況を知った娘は
「すぐに帰りなさい。」というだんなさまの言葉で新幹線で飛んで帰ってきた。
そうして、ソファのしたにひいた布団で川の字になって眠った翌日、
ゴードンの命の灯は消え、魂もこの可愛らしい体から離れて行ってしまった。
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コンちゃんが亡くなったのと同じ週末に行ってしまったゴードン。
コンちゃんと並んで、棺をおさめました。
とうとうChicoさんに送れなかった家族一緒の写真です。
ゴードンがいないというやはり間抜けな写真になりました。
今も、どうしても見ることができないものがあります。
それは、うちに来る前のゴードンが載っている、Dog’s Smileさんのブログです。
うちに来て、どれぐらい幸せになるのかも知らずに無邪気に(ぶすっと)犬小屋におさまるゴードン。
「ゴードンをうちの子にしたいのですが…」と言えばまた来てくれそう
な気がする。
な気がする。
そんなことを考えるときが一番つらいです。
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ゴードンは土に戻り易いように、紙製の棺に葬りました。
墓所に差した木が大きくなれば、ゴードンの一部が入った葉がこの池に散ることでしょう。
骨の燐が燃えて火の玉でもいいから会ってみたいものです。
木が大きくなれば、枝が落ちて、それをまきストーブで燃やすでしょう。
でも、私がそんな事を考える頃、ゴードンはどこかで幸せな子犬に生まれ変わっていて欲しいです。
獣医さんの待合室に、ムツゴロウさんの本がありました。
子犬のことも、老犬の終末も書かれていました。
旅立っていく犬を静かに尊敬の念で送ってあげること。
ペットロスに悲しまないこと。
次に自分のような幸せなワンコを見つけてあげることが、
行ってしまった犬の願いだと書かれていました。
コンちゃんは世界一賢くて立派な犬でした。
それ以上の犬はもういないと思いました。
そうしたら、ゴードンはおっさんで、甘えっ子で、
教室中の犬嫌いの子を犬好きに変える世界一偉大なる犬でした。
だからいつかはまた、
犬と一緒にいたくなると思います。
ゴードン、最後まで頑張ってくれてありがとうね。
そして、Chicoさんご夫妻、
本当に素敵なご縁をありがとうございました。
“ゴードンをさがせ 最終回” への2件のフィードバック
ご無沙汰しております。岩手のさざんかです。
*chico*さんのブログでゴ―ドン君の訃報を知り
ました。一人勝手にゴードン君の年を重ねておらず
大きな衝撃でした。でも、沢山愛され、ご家族の皆さんを
笑顔にした姿に涙が出るけど、私も満たされた思いです。
本当にありがとうございました。
オフ会で会う事は叶わなかったけど
いつか私も天寿を全うした時にゴードン君と会いたいです。
そう想わせてくれるゴードン君です。
”ずーっと、ずーっと大好き”です。
このようなコメントもさしでがましいかと迷いましたが
岩手の片隅にもゴードン君を想っていた者が一人いたこと
お伝えしたく拙い言葉ですがコメント致しました。
今日の三陸は冷え込み、まさに三寒四温です。
どうぞお体に気を付けてお過ごし下さい。
さざんかさん。なつかしいです。
コメントありがとうございます!
「めご」ちゃんのお母さんでしたよね、映画を自主上映された、そうでしたそうでした。映画、見に行きました。
何かの事情で飼い主の手を離れ、また幸せになる子となれない子、淡々と描かれていましたね。
ゴードンは色んな方に強烈な印象を残していたようで、あれほど「おっさん」とか、「無愛想」というほめ言葉を頂いたワンコはいないかもしれません。 飼い主にならせていただいて本当に幸せでした。
今日は11日で東日本大震災から2年目となりました。
まだまだ寒くて、でも日差しは温かいこの季節、さざんかさんにとっての年月も私には分からないのですが、岩手、さざんかさんと言えば、なにか温かいものを感じずにおれません。
いつかゴードンに合う日が来たら、呼んでやってください。きっとにこりともせずに寄ってきて、くるりとお尻を向けてくっついて来ますよ。
私たちもいい毎日を送っていきたいですね。
コメント、本当にうれしかったです。