12の視点から英語を学んでみます。(2)自動化

投稿日: カテゴリー: 英語を教える

JUGEMテーマ:学問・学校

門田修平先生の本で勉強するぞ~の第2弾
 

教室の中心教材の一つ、BBカード(セルム児童英語研究会)の効用について考えてみました。
 
(BBカード ♦の16枚)
 

 

自教室でのBBカードの実際————————————  
 
◆◆BBカードは全体から個へと学習するタイプの教材  
 
これはネイティブスピーカーが言語を習得するのと同じ方向性をもっています。
64のセンテンスを遊びながら覚えるので、英語の蓄積の望めない日本の学習環境では、これがデータベースとして利用できると感じます。
 
また文型、時制、代名詞からフォニックスなどなど、中三までの様々な学習要素が含まれており、好きな順番に子供に適した難易度でつかえるので、教室としては非常に重宝しています。 和訳ではなく意味を直解してほしいので、意味取りには次のようなことばがけをします。
 
Betty Botter bought some butter.
先生:「ベティーボッターちゃんは何を買ったの?」
生徒:「バター!」
※必ず答えられる質問をするので、生徒は意味取りをしていることにさえ気付いていません。
   
◆◆困る事  
 
一方で、まずは文全体がチャンクとして入ってしまうので、生徒は意味の切れ目や、音が繋がる個所の理解はしてくれません。名詞・は分かり易いのですが、動詞でさえあやふやですし、前置詞などは特に明示的に気付く活動が必要です。  
そこで、たとえば文型を意識した気づきを促す遊びとしては、次のような入れ替え作文をします。  
Betty Botter bought some butter.
Nancy gave me nine new nails.
The queen gives a quiet party.
ここから新しい文を作ります。
 
The queen gave me some butter.
生徒は、「女王様がくれるバターはきっと高いやろうなぁ~!」「なんでくれたんやろ?」などと突っ込んだり想像したり。
 
実は自然に入れ替えができるのはかなり習熟度の高い生徒で、始めは先生が「なにをくれたことにする?」とか声掛けをすることでやっと文がつくれます。 BBカード導入当初は何度も繰り返すことばかりしていましたが、最近はさらにスモールステップの気づき活動を取り入れていて、そのことでカードの習熟度もあがっていると感じます。
   
「英語上達12のポイント」から学ぶ——————————-  
 
7つ目のポイント、「英語能力の自動化をめざそう」
このチャプターを見て、BBカードの有効性を説明できるのではないかと思いました。
 
◆◆顕在記憶と潜在記憶  
 
とてもざっくりと、自分の主観本位にまとめてしまうと、次のような違いがあるようです。  
・顕在記憶ー言語化できる意識的学習。アウトプットの際には検索することで使える。
・潜在記憶ー何度も繰り返し実行することで徐々に蓄積する。 検索無しで使えることもある。  
実際に英語を使う際には「顕在記憶」を、意識せずに使える「潜在記憶」に変換することが不可欠のようです。  
これは自分の経験からも確信の持てるところで、話はそれるのですが、自分がTOEICで高得点をとるのは相当な量の「簡単な」英語が潜在記憶になっているからだと思います。 一方でアウトプットに関しては、お喋り程度なら何とかなりますが、IELTSスピーキングテスト程度の高度な語彙の要る場合でも「検索」にメモリを使いすぎて、内容の組み立てとの両立が難しいと実感。 訓練で何とかなるものか、現在進行形で訓練しているところです。
 
◆◆第二言語における潜在記憶への変換  
 

ここでは、学習の場で顕在記憶を潜在記憶に送るのに有効な3ステップモデルが示されています。  
  

・第一ステップー全体的チャンク学習
・第二ステップー分析的規則学習
・第三ステップー自動操作
  
このモデルには思わず膝を打ちました。
まさにBBの指導課程!  
   
母語の場合は、これらのステップがすべて潜在的に行われるのですが、学習時間が圧倒的に足りない日本の環境では、1,2の顕在学習を十分に行う事と、自動操作へ転換するための大量のプラクティスが必要なのです。

 

—————————————-  
 
門田先生の本は、専門知識の無い私には荷が重い部分が多々あります。ただ、自分の行っていることと結び付ければ興味を持って読めています。 自分の理解が正しいのか、きちんと先生に確認しなくてはいけないのですが、理論を理解すればこれからもっと追求すべき点も明確になるのではないでしょうか。 少ない時間で一人でも多く英語習得に成功する人が育ちますように、まだまだ勉強と実践の日々は続きます。
 

皆さんもぜひ、ご一緒に学びませんか?
 

 

 

詳しくはこちらにて—-

http://kokucheese.com/event/ index/446905/
 

評価:
門田 修平
コスモピア

¥ 1,728

(2014-11-22)
コメント:専門家でなくても分かるように書かれています。 12のポイントは指導者、学習者ともにまさに必須です。

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