猫の額の庭に、ゴードンの肉球程度の亀池があります。
太陽が当たればみんなで日光浴。
水を替えれば、餌タ~イム。
首を伸ばして催促します。
狭いながらもみなさん落ち着いてくらしております。
今までにたくさんの亀がやってきて、子供を産んでくれました。
すぐに増えるので順番に自然にもどしてやるのですが、
今いる亀は、どうしたものか考えています。
なぜか手や足が、欠けているんです。
この方、保護時には、前の足が両方付け根でちぎれ、
ピンクの肉が露出していました。
おまけに栄養不良で軽すぎで、水に浮かんでおりました。
それでは冬はこせません。
一冬息子の部屋で、栄養を取りながら暮らしました。
(牛肉などもいただいていたようです。)
今は驚いたことに足が伸びてきて、なんとか水に沈むようになりました。
高速道路建設にともなう工事で、近隣の田んぼが埋め立てられ、
2年前には、手付かずだった川が三面コンクリートで覆われてしまいました。
その川を住処とし、春に田んぼでおたまじゃくしを食して
亀王国の様相をていしていたこのあたりも、
ついに亀には住みにくいところになってしまいました。
さらに、三面コンクリートの川は水深5センチ足らず。
冬は水の底で眠りに入り、凍結から身をまもる亀たちには
霜が降りるときがこの世との別れ、
という過酷な運命が待ち受けていたのです。
生き物虐待にはちょっと尋常でない怒りを覚える息子に、
レスキューミッションを持ちかけると、
すぐに動きました。
でっかいたらい2つを持ち、
不覚にも寝巻きのスウェットといういでたちで出かけた息子とともに、
すぐに10匹以上を保護しました。
(何が不覚って、その川は全面が引っ付き虫と呼ぶ植物でおおわれてたんです)
サボテン状態の息子といっしょに、
元気な固体は比較的大きな川へ放しましたが、
心配な何匹かが我が家へやってきました。
この石亀はつやもいいのですが、
右の後ろ足の先がありません。
この立派な石君も、左手の前足の先がありません。
石亀は池にすむクサ亀に対して、山がちなところを住処にしています。
里山が荒れつつある今、絶滅の心配があると聞いています。
山が切り開かれ、田んぼや畑が宅地に変わるのが当たり前という
今の流れの中、彼らの住処は、増えることはなさそうです。
何よりも、今回保護した亀がどうして足をなくしたのかも心配です。
で、とりあえず我が家のレスキューミッション パート2です。
某所に、小川から水を引いた亀の楽園を造成中なんです。
自然の水ではないので、なんらかで水の止まったときに池が干からびないように、
コンクリートで底や壁を防水。
産卵と日光浴のための土の部分も確保します。
頼りないお姉さんたちに、以前地中海の城砦石垣修理のボランティアをした
サボテン息子が、偉そうに指導をします。
野獣や鳥から守るネットも張らないとね。
幸いここは、山と田んぼの間。
ため池や人間の手のはいらない小川もあり亀の楽園のポテンシャルは十分なところです。
もし逃げ出しても、その元気があれば十分に食べていけるでしょう。
発案以来3年かかってもまだ完成しない亀池ですが、
家の池もそろそろ狭さの限界ですから、
がんばって完成させようと思います。
石亀くん。
君たちの種は、私たちがこっそり守るのだ。
って、まだ石亀の子供は生まれたことないんだけど…
君たちひょっとして全員 ♂ または ♀ だったりして。
“保護亀ー石亀編” への4件のフィードバック
今どき三面コンクリートで固めるなんて、それを画策したヤツ絶対取っ替えです!これから公共工事にお金を使うなら、ゼヒ「自然復元」に振り向けてほしいです。
私が住んでるヒートアイランド市で今、住居をごっそり立ち退かせて公園を作る計画が進行中で、内心拍手を送っていたら、先日地元のミニコミ誌にこんな記事が出ていました。
「予定地近くのスーパー経営者を中心とするグループが地元民の声として、公園内に商業振興と災害時の避難所を兼ねた二階建ての大規模駐車場を建設してほしいという要望書を提出した」
幸い、「議会の反応はクールだった」みたいですが、私は思わず、
「何考えとんじゃー!せっかく公園作る言うたはんのに、そんなん地元民の声とちゃうわー!!」
と(失礼)激しく憤ってしまいました。世の中いろんな人がいて、そんな人の声もまだまだ通ってしまう。
しかし、「微力は無力ではない」。亀池の土木工事、がんばってください!
(またコメントが長くなってゴメンです)
長いコメント大好きです!
ヒートアイランド市の顛末、すごいなぁ。議会の反応がクールでよかったね。Qの激しい怒りの表情がこれまた目に浮かびます。
「微力は無力ではない。」これはいい言葉ですねぇ。早速人の人生相談に使ってしまいました。(友人の言葉の引用とことわってね。)
座右の銘にしようかな。
サンQ!です。
「微力は無力ではない」最近どっかで読んだか聞いた記事の受け売りですよ~(;^_^Aいい言葉だよね!
新型フルーは困るけど、こういう言葉は大流行してほしいね。