「自動化」から見えるもの

投稿日: カテゴリー: 英語を教える

 

(僕の目にはこの変なカエルしか見えませんが…。)
         by 息子夫婦の愛犬チャイ

自動化…無邪気な黒い悪魔はご存じないかもしれませんが、
日本で英語学習を成功させるにはどうしても押さえなくてはいけない理論のようです。
3月31日に行われる成田一先生の御講演に先だって勉強会に参加。
英語学習を考える景色がちょっと変わる予感がしています。


「自動化」、といういのはブラインドタッチでタイピングできたり、自転車に苦労無く乗れる感覚と言えます。英語に置き換えると 昨日の事を話すのに意識しなくても過去形が使えたり、単数や複数の使い分けができたりすることです。 頭の中に浮かんだ言いたいことが、英語ででてくるのも自動化の賜物です。

勉強会の後、2つの出会いがありました。
一つ目は超有名進学校、N校のKタツ先生による近著です。
帯や表紙にはTOEIC900の字か躍っていますが、これは出版社の意向でしょう。先生はそこはほとんどスルーされていて、この本の目的は真の「使える英語」を身につける方法。 それができればTOEIC900は単なる通過点だという文脈です。 これば実際に海外で高等教育を受けたり、実際にビジネスで使っている人なら分かっていることです。
では、どんな方法でそんなに高い英語運用力を身につけるのか…。
ポイントは私流に名づけると「質の良い、自動化」です。
今まで「第二言語」環境で学ぶ英語と、「外国語」環境で学ぶ英語は同じアプローチでは学べないことを学習してきました。少なくとも週に一回レッスンのある英語教室では、この2つの違いは無視できない点です。 その場合に重要なのは、明確に説明することと「定着」を図ることで、その定着の目指すところが「自動化」なのです。
K先生の本に「自動化」という言葉はでてきません。 むしろ、英検準2級や2級以上の力をつけた生徒さんをどの方向に、どのように指導するかの具体的方法や素材が丁寧に解説されています。とはいえ、週に何度も英語の授業があって優秀な生徒さんばかりが学ぶN校の実践例を、そのまま自分の教室で導入するわけにはいきません。 けれども、K先生の実践が成功している本質を見ることができれば、そのエッセンスを自教室に応用することはできると思うのです。
もう一つの出会いは、いつも情報交換をしている児童英語講師仲間のK先生です。
久しぶりに集まって色々お話しして分かったのが、先生が随分前から「自動化」について良く御存じで、先生のレッスンでは非常に工夫された形でそこが押さえてあるということでした。とても勉強熱心な先生で、いつも刺激をいただくのですが、生徒さんがぐんぐん力を付けられておられます。たくさんの生徒さんが集まって来られるのも当然のことと思っていましたが、やはり基本の「基」がしっかりしているのだと改めて感心しました。
どちらのK先生も、インプットの量など自動化以外の点にもきちんと気を配っておられます。 「母語を獲得するように外国語を獲得する」つまり、全体から細部に気づく学習と、「説明して自動化」させる、つまり小さな事を積み上げるアプローチは相反するようですが、現場で生徒を観察していると、それは二者択一ではなく、両立させなくてはいけないものと感じます。また、日本語と英語の不幸な距離を考えると、「音声」へのアプローチが特に重要です。このような点をきちんと考慮した自動化は、質が良いものだと思います。
単なる反復練習ではなく、自動化を促すようなレッスン。
全体を押し上げるための自動化。
「自分の授業」をその視点で見直すには、何を押さえればいいのか。
それを見極めるには、理論と現場という違う次元で起こっていることを結び付けなくっちゃいけない。また、他の教室の成功例をそのまま真似るのではなく、本質を自教室に応用しなくてはいけない。
簡単ではないけれど、ひとつひとつの勉強をそうして落とし込めたとき、新たな景色が見えてくると思うのです。今度の勉強会ではどんな発見があるのか、とても楽しみになってきました。
3月31日の勉強会に興味をお持ちの方は、下記サイトよりお申し込み受け付け中です!


ソファの上を飛んでいる黒い影が元気印のチャイ。
ケージに避難しているのが、今は出産のため帰省中の娘とその愛犬。
ゴードンのいない寂しさも一休み、といったところ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です