温故知新

 

あけましておめでとうございます。

年中無休ならぬ
年中お休みのBonnieのブログ。

それなのにアクセスってあるんだな。
ありがとうございます。

年末年始は、ソファでうとうと(実は爆睡)したり
台所仕事しながら背中で
もっぱらお笑いころげて過ごしました。

今年は3年日記を買いました。
すでに3日分貯めているので続くか非常に心配ですが
過去の記憶の無い女は卒業。

今年はブログもあっさり系にしようと思います。
またのお越しをおまちしております。

無理無理。
口に出そうが出すまいが、
起きている間中脳はしゃべりっぱなしなんやから。
たまったら出さんと爆発するよ。

というわけで、
ちょっと吠えてみました
お暇な方は続きをどうぞ。


新年早々気になった新聞記事がいくつかありました。

元旦付けの日経新聞1面。
故高坂正堯氏の著作 「文明が衰退するとき」の紹介記事。

中世において栄華を誇ったベネチアが、新しい貿易ルートの発見という
当時の「グローバル化」の影響を読み間違え、
過去の貯蓄で生活を享受しようという消極的な
態度が蔓延した、というもの。

今の日本が抱える問題と、共通点の多さが恐ろしい。
「生活水準を維持するため、子孫を増やさない」貴族男性の未婚率上昇。
国民の財布をあてに借金体質が改善できない政府。
高坂氏はここ数年の日本の状況を見て書かれたわけではないと思うのだけど。

他の記事では、「内向き志向」の指摘が目立った。
街をあるく日本の若者ほどのんきな顔をしたものは世界中どこにもいない。
平和は当たり前中の当たり前ですからね。
食うに困ることなども無いわけで。

また、しなくてはいけない一番大事なことを先送りし続ける政治への警鐘も多かった。
例えば「消費税」。
選挙に負けるからその話ができないというのであれば、
国民が馬鹿だということになる。

元旦の春秋(朝日新聞の天声人語みたいなコラム)では
100年前に夏目漱石が文明開化について述べた言葉が話題になっていました。
義務に対しては活力を節約し、道楽の方で活力を消耗する。
それが開化だと。
汽車、電車、車が人間を辛い労働から開放してくれたわけです。

でも、漱石はまた、開化が進んでも横着やぜいたくにはこれでよし、
というきりがないから、結局人間は楽にはならない。
とも見抜いていました。

ベネチア国を見ても、明治の声に耳を傾けても、
今の自分を映す鏡には事欠きません。

温故知新

昔からある教えなのに、人間は学べません。
だって今の瞬間は誰にとっても初めての経験で、
人は煩悩を持って生まれてくるということは
もっと昔の釈迦様の時代からわかっていること。

我吾知足

私に人を変える力もつもりもありませんが
戦争体験のある親を持つ世代の私たちは、
責任が重いのではないかと感じ始めています。
自分が小さな喜びを足がかりに前を向いて進み続けることが、
泥船日本の行く末にほんの少しでも役立てば、
と願わずにはおれない新年でした。

温故知新” への2件のフィードバック

  1. ボニーさんの7月31日の記事で、シュロールさんがお亡くなりになったことを知りショックを受けています。「スッチーのおてまみ」のブログ更新を待ち望んでいらっしゃる方のため、6月21日の記事にコメントを入れ、リンクを貼らせていただきました。シュロールさんについて、もしお知らせいただけることがあれば、メールにてお伝え願えれば幸甚です。

  2. シュロールさんのブログは本当に素敵でたくさんのファンがいらっしゃったのもうなずけます。
    昨年「星になられたビー友さん」の記事にて亡くなられたことに触れさせていただきました。生前には彼女のことを知らなかった多くの方にも、キラ星のような女性がおられたことを知っていただくのが、本当はきっと寂しがり屋だったシュロールさんへのご供養になるのでは、と思います。

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