ブルーな心を温めてくれる本

評価:
Peter H. Reynolds
Candlewick

¥ 951

(2003-09-15)
コメント:絵が大嫌いなVashtiは美術室で居残り。先生に言われててなかばやけくそで画用紙にマジックを叩きつけます。子供にかかわるすべての人へお勧めです。

 amazon で本を買うと「この本を買った人はこんな本も買っています。」って案内がでますよね。 大きなお世話? いえいえ、結構いい本を教えてもらうことが多いものです。

この本もそうして見つけました。

Vashtiは、もう誰もいない美術室に1人残っています。
画用紙に背を向けて。こわい顔をして。

先生がやってきて、しばらく真っ白な画用紙を眺め、
「これは吹雪の中の白クマかしら?」と声をかけてくれます。

“Very Funny.” (ここ強調されてます。)

ぷぷぷ。
Vashti のごきげんはそんなことでは治りません。
こんなにやさしい先生なのに。
本当に絵が嫌いなんだね。
紙を見るのも嫌なぐらい描くことを拒否しているんだもの。

紹介はここまで。
だって、この本は「絵を読む」のがいいから。

三森ゆりかさんの「絵本で育てる情報分析力」という本を手にしてから、
私の絵本の見方が目からうろこが落ちるように変わりました。
少ない色で描かれた絵本の世界。
その色にも一つ一つの線にも、ことば以上のメッセージが込められています。
絵本の豊かかさに今まで気づいてなかったなぁ。

日本語版は「てん」という題です。
Vashtiが殴り書きした点が、彼女を変えていきます。

子供にかかわるすべての人に読んでほしい本。
とamazonの書評にあったので、じゃあ、と買ってみたんだけど、
本当にたくさんの人に読んでほしいです。

花子会館のブッククラブで、英語絵本がお待ちしております。

 

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