(画像はイメージです。)
比較級の練習問題をしました。
どこにでもあるごく普通の問題集です。
問)必要なら形を変えよ。
① This mountain is (famous) than that one.
thanがあるから比較級にする。
famouserは長すぎて変。 6文字以上ある。 2音節以上ある。
等々の理由で答えは more famous。 正解。以上!
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でいいんですか?
この山ってどの山? あの山ってどれ?
どこでだれに話してるの?
この問いに関して生徒の作った例文は…。
Mt. Ontake is more famous than Tenno-zan.
サントリー山崎ディスティラリーに近い地域とは言え、一般的にはそうだよね。
でも地元に住んでいる英語ペラペラ幼児さんなら、どうこたえるか分かりませんよ?
どっちが有名って言われても、有名ってどんなこと? みんなが知ってるってこと?
みんなって誰?
Which is more famous, Mt. Ontake or Tenno-zan?
それにfamousは fact じゃなくてopinionだから、大人が比較の意見を言うなら具体例の証明が要ります。これ、結構めんどくさい文なんです。
とか何とか言ってるうちに、生徒さんの頭にはちゃっかりmore famousは定着したでしょう。
もうfamouserとは言えないよね。比較級の形を理解して身体で覚えるという学習目標は達成できたのではないかな。
英語は単語単位より文で学ぶ方が効率が良いです。
なぜなら、言語は頭で習得するより、情景や感情などを伴う方が定着が良いのですから。
毎年、「こども英語教育研究大会」で広島大学の柳瀬陽介先生からご教授いただく「からだ、こころ、あたま」を伴った学びの大切さを実感します。さらに、「意味」とは何なのかも。
あらかじめ学習者のこころが動く教材はめったにお目にかかりませんが、扱い方次第で買えることはできると思います。
もう一つの例文です。
いつ、どんな人が言ったのでしょう?
His cap is as old as hers.
生徒のイマジネーション例
1.姉弟
弟は元気過ぎて、もうお姉ちゃんの帽子と同じぐらい汚れてる。
(動詞がlooksの方が適切ですが…。)
2.軍隊
訓練中に、帽子の古さで同期だと判明。
生徒さんたちの想像力は中々のものですね。