秋の丹後

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石仏 人間的なお顔の石仏
20年来の友人Ringoさんの故郷へお泊りででかけました。
何度か海水浴で訪れた丹後半島。
夏の気配の抜けた海辺は冬の日本海の顔。
海辺の温泉の露天風呂には波の砕ける音が「どーん」と響きます。
あいにくの天気のせいもあり、人の少ない半島をRingoさんのお父さんの愛車、「稲荷号」でめぐりました。
椎の巨木に囲まれ、飾り気のないたたずまいの縁城寺は、1300年の歴史を持つ真言宗のお寺。裏山のミニ八十八箇所をめぐると、下で他の仕事をするひとの話し声がよく聞こえる。
とても静か。
住職と奥様はとても興味深いお話が尽きず、私たちの笑い声は山の向こうまで届いたのではないかしら。
旅先で人と触れ合えるのはなんとラッキーなことでしょう。
この旅では、丹後のことをとても愛しているRingoさんの気持ちもあり、いわゆる、さびれつつあるこの地を感じずにはおれませんでした。
帰りの特急に乗り込んだ夕暮れの駅のこじんまりした様子と、京都が近づくにつれて明かりが増し、活気を感じる夜の車窓の気配。その差は暗闇の中にもはっきりしています。
でも、その暗闇を朝まで明るく照らす賑わいは、anonymous ともいえる金太郎飴。駅の名前を読まなければそこがどんな町なのかわかりません。
真っ暗なよるに心が落ち着く、といったRingoさんの言葉を思い出しました。
人がたくさん移り住み、家やマンション、ショッピングセンターができて、たくさんのものが動き、いわゆる活気があふれる、「活性化」は、かつて織機の音で栄えたこの地には似合わないように思います。

緑、海、人。
どれもが凛とした空気を漂わせる品のある田舎。
周回遅れのトップになる日を願わずにおれません。

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